We toasted the new production of Kasuga Village. Kankoromochi made from Sticky rice of Kasuga. |
We demonstrated pounding Kankoromochi. Tourist participated and enjoyed. |
Wow, we could phtograph the products with real stair rice field behind. |
昔ながらの製法で作られた、新しい「かんころ餅」だ。
春日は、キリシタン集落の中では珍しい米どころ。
美しい棚田が、高台まで続き、安満岳からの湧き水が、米作りを支える。
その貴重なお米を使って、かんころ餅を作った。
このかんころ餅は、あえて、カンコロの食感を残すため、
機械でミンチにする工程を省いている。また、砂糖の量も控えめ。
カンコロ本来の味を、味わえるようになっている。
世界遺産になったものの、観光客のお金が現地に落ちず、
受け入れの負担だけが増える、という話は、よく聞く。
人が少ない地域で、もともと観光地でもなければ、
売るものがない、というのは、多くの世界遺産資産に見られることだろう。
でも、世界遺産登録は、チャンスでもある。
人がやってくる。現地の物を売り、雇用を生み出し、
次の世代を地域に残し、文化を継承していくチャンスだ。
地域によっては、焦って、よそから持ってきた商品を並べたり、
ラベルだけ、張り替えたもの(◯◯サブレ、◯◯まんじゅうの類)を
売ったりするが、そんなものは、観光客も喜ばないし、
実際、それで、現地に落ちるお金はわずかだ。
そんな中、春日では、主な生産物である棚田米を使い商品を作った。
棚田の維持にもつながり、
また、文化的背景もしっかりあり、
旅行者が、後々まで、思い出すような商品でもある。
新発売のこの日、私は、試食を焼く網の前に立ち、お手伝いをしていた所、
フランスのテレビ局が偶然、立ち寄った。
プロデューサーは、景色を主に、撮影して回ってきたが、
かんころ餅を食べて、おいしい!と言ってくれた。
私は、うれしくなって、かんころ餅の背景を説明すると、
「これこそ、ここの文化」と、撮影していった。
フランスで、かんころ餅が放送される!
とても、うれしかった。
今まで、日本の全国の人にも、その文化を知ってもらいたいと
去年は東京に行き、話をしてみたけれど、
都会の生活からかけ離れているからなのか、
紹介してもらえる媒体は、見つからなかった。
もしかして、海外メディアの方が、興味を持ってくれるのだろうか。
棚田に水が入り、谷を渡る風が、水面を波立たせる。
さっそく、カエルが泣き声をあげる中、
希望を感じる、さわやかな、発売日だった。
「いい風が吹いてますね」と、声をかけると、
春日の人たちも、笑顔で、はい、と答えた。
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