2018年5月9日

問題提議とソフトクリーム Icecream and problem presentation

去年の2月に初めて、訪れた江袋教会 I visited Ebukuro Church February 2017 for the first time.
その後の私の生活を変えました。It changed my year after that.
今日は、展覧会のポスターを貼ってもらおうと、街をウロウロしました。

この1年のことを、思い返してました。

去年の2月、上五島を訪れた後、
「今、この状況を、なんとかしなければ、文化が消えてしまう」
と思い、ここを舞台にお話を書いて、記録したいと思いました。
そのために、取材に通いたい。

通うには、資金が必要。
まずは、どこかに記事を載せてもらおうと、
5月に東京の雑誌社などを回りました。

反応は、私が期待してたものではなく、すぐに
取り合ってくれるところは、どこもありませんでした。
「今は、こういう記事、載せる余裕ないよ」というのが主な反応でした。

私の想いは、どこにも行けないまま、撃沈。
気を落とした状態で、夏を過ごしました。

風向きが変わったのは、秋に図書カードの取材に来た、新聞社。
ふと、雑誌はダメでも、新聞はどうだろう、と思い、
寄稿したい記事がある旨を、訴えてみると、
「いいですね。やりましょう」と、トントン拍子で寄稿が決まりました。

新聞への寄稿は、取材費と原稿料がほぼ同額の、
通えば通うほど、赤字になる生活。
仕事としては、多忙なのに、家計が真っ赤っかで、
時に、家族に迷惑をかけながら、通っては、記事を書き続けました。
 「ここには、大切な何かがあるから」と。
家族が、「まちがってない。ちゃんと、進んでいる」と
応援してくれたからこそ、 やれたことです。

記事が数回分たまると、だんだんと、周辺の人の協力が得やすくなり、
また、反応も変わってきました。
そして、とうとう、県でリーフレットを作るところにまで、こぎつけたわけです。
このリーフレットのおかげで、私は、久々に手元に残る収入を得ました。
それを資金に、また、東京へ行ったり、島へ通ったり。
結局、半分以上、活動資金で使っちゃったんですけど。

かんころ餅の危機を訴えて、 私に利があるかといえば、ないです。
この活動で、すぐに、救われる人が出てくるわけでもないのです。
だから、一生懸命語っていて、相手の反応が悪いと、ひるんでしまうことも。
「こうするといいんです」という答えがない。

でも、そういうものは、そんな理由で、放置され続けてしまう。
その間、問題は、だんだん、深刻度を増して、
手がつけられないぐらい、山盛りになっていく。
そういうことは、日本じゅうに溢れている。

あちこちで、言われました。
「かえさんの、行動力、びっくり」と。
みんな、同じように、何か、日常生活で、問題提議を見つけることは、
あるんでしょう。
でも、行動に起こして、力技で、実現していくことは、なかなかない。
だから、「お、実現してるよ、あの人。びっくり!」
と思う人もいたのかな、と思いました。

すべての人に、「いいね」と思ってもらうのは、難しいことです。
もしかしたら、70センチの長いソフトクリームと一緒に写真を写したら、
かなり多くの人が、「いいね」と思うかもしれません。

でも、こうした問題提議を、
すこし重ための記事も読んで、悲しい現実も受け止めて、
「一緒に考えないとね」と感じて、「いいね」と言ってもらおうとしたら、
相手の人にも、それなりの余裕がいります。
だから、たくさんの「いいね」は、難しい。

問題提議を、すこしでも、ソフトクリームに近づけるために、
私は、お話を書こうと思っているのだと思います。

なにはともあれ、人生を真剣に生きてきたおじさま達を
仲間として、一緒に戦えたことは、私の誇りです。

さあ、もうすぐ、幕が開きます。
The show is about to start.

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