お誕生日に、ナノカがくれたもの。 |
戸尾市場の市場食堂アルマ。 |
食後に、二人で、スケッチし合った。 |
旦那が宿泊を伴う勤務日。
ナノカは、寝たふりをして、保育園を休んだ。
私が、誕生日にしたかったことは、静かに、ひとりで、
これから1年のこととか、考えたりすること、だったが、
朝から、なぜか、興奮気味のナノカに、追いまくられ、
ゆっくりすることすら、できなかった。
そこで、髪の毛を切りに行き、
前から気になっていた、戸尾の中にある食堂アルマに行ってみた。
中は、フランス風で、ゲンズブールとジェーンバーキンのポスターが貼ってあった。
「ナノカ産む時、この人の曲かけてたんだよ」と言うと、
「覚えてる」と言い張る。
「すこし、顔を出したら、こんな曲聞いてるから、
やだなあ、と思って、引っ込んだら、
頭を器械で挟まれて、引っ張り出されたんだよ」
だそうだ。
相変わらず、尾びれ背びれのついた、誕生にまつわるお話、
ありがとう。
フランスの食堂風の店内で、ナノカが、チョロチョロしてるのを
見ていたら、無性に、絵が描きたくなった。
そして、女の子のお話が書きたくなった。
これが、次のテーマなのかな、とスケッチをした。
1年間、仕事が立て込んだ。
ナノカには、負担がかかった。
空いた時間は、全部、子供のために使うべき、と思ったが、
実際には、 ただでさえ頭を使い切ってヘトヘトの所に、
休息ではなく、子供の「見て見て」 が来ると、辛くて、涙が出たこともある。
そんな時、受け入れきれない自分に、罪悪感を感じて、また、辛かった。
でも、この罪悪感ってなんなんだろう?
「子供はみんなアーティスト!」(ジュリア・キャメロン)という本がある。
いわゆる「子育てのヒント」をくれる本だが、
「アーティストの 」というところが、他の育児本と、根本的に、違う。
「自分のための時間をもつ」ことで、子供にやさしくなれる、と言う。
そして、「いつものじぶんから、すこし、はみだす」とか
「よい観客になる」「楽しい儀式を作る」などが、彼女のヒントだ。
はじめて、うまく、やれそうな気持ちになった。
いい母親にはなれないが、アーティストの母親になら、なれそうだ、と。
かなり曲者な、ナノカ。
でも、本当のところを言うと、その「曲者ぶり」が、親としては、
一番、誇らしい。それが、個性だから。
母である私が、「曲者ママ」なのも、仕方ない。
そんな、親子のいる物語を、書きたいな、と思った。
0 件のコメント:
コメントを投稿