昨日の夜、「あ、魚が食べたい」と思って、ツルカメランド(すごいいい名前でしょ!でも、実在のスーパーです)にお買い物に行った。セロリとかニンジンとか缶詰とかを買って、すっかり暮れてしまった街を、夕涼みしながら、風を浴びて歩いてると、「ああ、私この時間大好き」と思った。
例えば、朝もそもそ起きて、ドリップでコーヒーを入れながら、ふくらみを見てる時間。充満するにおい。リンゴをシャリシャリむく事。飽きる程聞いてる音楽をかけながら、だらだらメールをチェックして、のそのそ仕事を始め、なんとなく夕ご飯の事を考える。奮発して買ったドラム式洗濯機が回るのを見てるのも好きだ。
爪にたまにネールをする。自分でするので、むらだらけ。でも、ピンクな爪を見ると幸せ。その手に翡翠のブレスレットがぶら下がってるのを見ると、さらに幸せ。
たまに、かかとの高い靴を履いて、カツカツ歩いてると「歩いてるなあ」と思って、気持ちがいい。
近所のネコや金魚を見るとテンションが上がる。お惣菜屋のおじさんは照れくさそうに、江戸っ子風の商売トークをつぶやき続けてる。路上骨董品屋のおじいさんは、夕方になると今日もいそいそ店支度。この街も好き。
3方向に窓がある自分のアパートも大好き。出窓の方に向けてる、大きな作業台も自慢。その前をネコが通って行く。順番に、黒、白、三毛、トラ、などなど。椅子は自分で布ばりしたお花柄。もちろん、大好き。
自分の仕事も好き。多少、差はあるものの、基本楽しい。生み出す苦しさや、自分の限界に向き合って辛い事はあるけど、やっぱり好き。
自分の料理したものも好き。小松菜とか、ほうれん草とか、ゆでておいて、ちょっとづつ食べる。お米は5分付き。麦茶は作って冷やしておく。ふいに友達が来たらいつでも出せて、食事時になったら、簡単におにぎりとみそ汁ぐらいは出せるのが理想。おすそ分けも好き。もそもそ手作業してると気持ちが落ち着く。
歩きながら、自分は好きな事しかしていない、と思った。ふと不安になった。何もイヤな事をしないで、生きている。だから、罰が当たるんじゃないだろうか?みんなイヤな事をいっぱいしながら、我慢して生きてるのに、、、
もしかしたら、私が作り出すこの生活感や世界観が、合わない人もいたのだろうか?一見、害がないように見えるけど、非の打ち所のない程マイペースに自分の空間を作り出して、実は息が詰まりそうなこともあったんじゃないだろうか?私は案外、自分勝手なんだろうか?
そう考えたけど、家に着く頃には、「ま、いいや」という考えにまとまった。
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