2018年1月29日

毎日新聞「カンコロの島紀行」4 Goto Island Ariticle

毎日新聞 1月29日付
4回目の記事が出ました。
今回は、カンコロ切り、という、かんころ餅の重要な場面を書きました。

体験してきた直後は、ちょっとした興奮状態で、
「あれも、これも、絶対に、伝えたい!」と
逆に、何を書いていいのか、見失いそうでしたが、
1ヶ月を置いて、スペースに合わせて、必要な情報に絞りきることができました。

今回は、書けなかったこと。

すべてが、手づくりの、島の道具。
燃料も輸送されてくるので、灯油やガソリンも割高のため、
今でも、島では、薪を拾い集めて、使います。

かまどは、畑の土や、山の赤土を混ぜて、作っています。
これは、使いながら、焼きしめなおしているので、
数年、使わないと、すぐに、壊れてしまいます。

道具も、生きているのだと、感じました。

そして、人は、ひとつのものを、
作り出したり、メンテナンスしたりして、使い続けることで、
自分の生きる力を、実感できるのだろうな、とも感じました。

楽で、時短で、効率的で、合理的であれば、
人は、より多くの自由時間を手にして、生を謳歌できるのかと思って、
現代化してきました。
でも、結果は、そうだったとも言い切れないように思います。

かんころ餅、という食べ物自体が、
そう言ってる気がします。

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