2014年10月9日

Moon and omelet 月と卵焼き 

窓を開けると寒いので、毛布にくるまって、月見。
Tried to see the blood moon from the room.
だんだん上に上がっていくので、最後は寝転んで見るも、月より、睡眠。月食終了までは、もたなかった。She was too sleepy and asked to give up to the bed.
昨日は、お昼直前、急遽、MRに揺られ、平戸まで(なんと平戸口まででも片道1時間30分かかると判明。遠いなあ)行く事になった。赤木かん子さんの講演会を半分だけだったけど、聴いた。一般子どもたちと、格闘している(?)現場の話は、作る側の人間としても、3歳児の母としても、考えさせられた。「スマホ世代」の子供に、従来の絵本が読んでもらえると思うか?という話は、耳が痛かった。自分が、避けている文化自体が、世の基準であり、お客様(読者)の主流なんだと思うと、私は、ナノカを特殊な環境で育ててしまってるのだし、自分もクラッシック人間である事は、理解しておかないといけないんだろう。それでも、いろんな意味で、違う場所で、一緒に戦ってる人なのだと感じ、仲間はいろんな形でいるんだと、勇気づけられた講演会だった(こんな聞き方をしてる人間がいるとは、思ってなかろうが)。
ちなみに、赤木さんにお土産でポストカードを渡すと、「これ、これで絵本、描きな」と、独特の口調で、アドバイスいただいたのは、「三川内焼き」のポストカード。たくさん、現場の本と、子供を見ている人の目は確かだと思うので、うれしかった。というのも、取材もして、場面もしっかり描き込んだ、一品だったが、一地方名産品、というトピックのせいか、使い勝手が悪いのだろう、商店街や九十九島に比べ、あまり売れ行きは芳しくなかったからだ。今日より、三川内陶器市が始まる。全国的には知名度もそれほどないのかもしれないが、素晴らしい手描きの藍の磁器。もっと、知って欲しいと思う。ぜひ、この機会に!私も、お世話になった窯元さんにご挨拶に、行くつもりだ。
講演会後、大慌てでナノカを迎えにいったが、6時を回ってしまった。園を後にして、バスに飛び乗る。すると、月が浮かんでいるのが見えた。そういえば、月食だった。見ると、黒いもやがかかっている。「ああ、お月さま、雲かかってるわ」と言うと、ナノカが、「今日は、お月さまがかくれんぼして、赤くなるんだよ」と言った。園で、先生がお話ししてくれていたようだ。
出かけていたので、大慌てのありあわせで、卵焼きとトマトの、かなり寂しい夕食。ナノカは「卵焼きだあ」と喜んでくれた。その後、二人で、部屋の電気を消して、窓を開けて、空を眺めた。雲だと思ったのこそが、月食の影だったよう。知識が浅いナノカにとっては、動きがそれほどある訳でもないので、地味なショーだったのかもしれないが、何か特別な日に、それを一緒に味わった、というだけで、なんか幸せな気持ちに満たされた。

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