2021年9月28日

ステージマミイのひとりごと Momager

 

なのかの舞台が、無事、終わった。

 前日からは、 駅前のホテルに親子で泊まり、夜のお稽古後に、バタンキューと眠れるようにした。とにかく、体調を崩さず、役目を果たせるように、サポートする。子役ママ気分。

 わたし自身も、仕事をホテルからチェックして、舞台の方では裏方を少しお手伝い。ボロボロのボサボサな1週間だった。

 当日は、ナノカは食事も入らないほど、緊張して、、、でも、みんなで作り上げる舞台は、それぞれが、それぞれの役をやり切らないと、成り立たない。子どもであっても、与えられた役割は、自分で克服して、やり切る責任がある。舞台裏では、多少、グズグズ言ってても、結局、自分自身で気持ちを切り替えて、舞台に飛び出していくしかない。このシビアさの中で、人は成長するんだな、と思った。

 舞台の上では、ナノカの真面目さが、透明感になって、きれいに見えた。それぞれの個性が活かされて、本当に、自然だった。かっこよかった。

 1年半も関わってきた舞台作り。舞台が終わって翌日には、ナノカは、「さびしい、、、」と早くもロスになっている。

「演劇の、なにが、一番、いいの?」と聞いてみた。

 「できなかったことにチャレンジして、できるようになること」「達成感かな」というお答え。なんか、大人やね、、、

 さらに、「なにが、さびしくなるの?なにが、一番楽しかったの?」と聞くと、「みんなで、ワイワイとお稽古するのが、一番、楽しかった。ずっと、一緒だったから、さびしい」と答えた。

 2年生の終わりに応募して、コロナ禍の中で、計画変更を繰り返しながらの1年半。途中、体調不良に転校、舞台降板を経験しながらも、還る場所があったから、もう1度輝こうとがんばれた。

 輝くことでしか、答えが出ないことがある。学校では、子どもが抱えるには、理不尽な事件を経験し、大人が、社会が答えを出せなかった半年間。自分で答えを掴むため、舞台に立ち、輝こうとした。

 ナノカだけじゃなくて、他のすべての出演者もそれぞれ、大人は大人の、子どもは子どもの、人生の事情を抱えて、集まり、それを背負って、舞台に立ったのだろう。

 また、日常が始まった。日々の暮らしの中では、それぞれが、悩んで、もがいて、生きていくしかない。でも、本当は、輝いているんだということ。あの日、あの時輝いたことをを知っているから、見えないかもしれないけれど、君の心の中には、星がまたたいている。胸を張って、今日もがんばろう。

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