相方の誕生日当日は、わたしの記者発表日だったため、バタバタで、なにも、できず、、、週末も忙しくて焼けなかったケーキを、月曜日にナノカと焼いた。
ケーキは焼けたが、キャンドルがないことに気づく。買い物に制限がある、超のつく田舎に住むわが家。まさか、バースデーパーソンに買い物を頼むわけにもいかず、先日、わたしが絵を描いた和蝋燭をケーキに刺して、ハッピーバースデーを歌った。結構な絵面だったが、キャンドルのないバースデーケーキでは、願い事ができないからね。
和蝋燭は、芯が太く、真ん中に穴が空いているため、非常に大きな炎ができる。一方、一袋いくらのティーキャンドルって、1回使うと芯が小さくなって、蝋がまだあるのに、火が小さくなって、使えなくなるけど、どうにかならないだろうか。
「芯って、どうなってるの?」と聞くナノカに、和紙でできるんじゃない?という話になって、竹ひごに紙を巻きつけて、蝋に浸して、火をつけてみた。
でか!
ただの紙であったのなら、火をつけてすぐに燃えて終わってしまうであろうに、蝋に浸した紙は、この大きな炎を維持したまま、ずっと燃え続けた。電気を消してみると、1つの炎で、お互いの顔がしっかりと見えるほど、明るかった。平安時代とか、炎しかなかった時代の夜は、こんな感じであったのだろうか。
その後、それぞれ紙をよって、火をつけ、テーブルの上の火遊びは、しばらく続いた。 そのうち、紙に蝋を何度も浸して、ろうそくを作り始めたが、すぐには冷えず、なかなか大きくならない。すると、相方が保冷剤を出してきた。保冷剤の上に乗せると、蝋はすぐに固まり、また溶けた蝋に浸すことができ、ろうそくは一気に太っていった。
その蝋の塊を見てナノカが、「地球の表面は固まっているけど、中が溶けたままなのは、なんでだろう」と言いだした。「あれって、重力の圧縮で、熱があるんだっけ?」と私が言うと、「じゃあ、冷えて固まるのは、外が寒いから?」「宇宙は、寒いんだよ」という話になった。地球や宇宙の話は、自信がない。
「科学や実験はたのしい」とナノカは言う。「ふしぎに思ったら、なんだって、自分の予想を立てたらいいし、やってみたらいいんだよ」と言うと、「ナノカ、医学に興味がある」と言いだした。医学!
「え、ナノちゃん、お医者さんに興味があるの?」「違うよ。わたし、お医者さんは、ムリ。」
よく聞くと、人の体と薬草とかの関係に興味があるとのこと。忍者の研究の続きかな。さすがに医学は初耳で、びっくりした。
のびやかな好奇心。くったくのない想像力。こどもにとって、日常はふしぎにあふれていて、「やってみたい!」「すごい!」「おもしろい!」の連続。これが、いったいどこへ行くのかは、だれにもわからないことだけど、このままワクワク生きていけるのなら、どんな方向にいっても、きっとしあわせだね。
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