2020年7月14日
「かんころ餅」の絵本、実現へ Starting to write the picture book about Goto and Kankoromochi
2月あたりから、新型コロナウィルスの影響を受け始め、
取材には行けなくなり、いつも通りの仕事ができなくなった。
わが家だけの事ではない。時代とともに生きていかなくては、と平常心に保つ努力をする。
さりとて、行動できない、仕事ができない、先が見えない、は不安である。この先、いつまで、同じ生活を維持することが、できるのか。フリーランスの人間なら、常に、頭に引っかかっているだろう。
そんな中、朗報が。
一冊にまとめる事が決まっていた「かんころ餅」の絵本の出版日程が、早まることになったのだ。
具体的な日付が設定され、プロットを作り始める事になった。
地道に取材を重ねて、そろえた資料や記事も、ずいぶん溜まった。 出会った、たくさんの人の顔が浮かぶ。取材するために、多くの人が協力してくれた。
始めた当初は、保育園を休ませて一緒に取材に通ったナノカが、今や3年生になり、この本ができあがる頃には、ちょうど、たくさんのふしぎの、対象年齢となる。
ナノカは、物語なら、いくらでも読んでいられる、活字好きな娘に育った。
彼女は、食欲旺盛な蚕が、ムシャムシャと桑の葉を喰むように、活字を食べる。(ここ数日は、シェイクスピアを読んでいる。そして、語る。微妙な傾向だと思う、、、)
そんなナノカに対して、「こんな本も読んでもらいたい」と感じる本の一つが「たくさんのふしぎ」だ。しっかりとした取材や、さまざまな専門家の目で語られる、ノンフィクション。それでいて、ふんだんに写真やイラストが使われて、時に難解な話の理解を助ける。
やるからには、こうした舌の肥えた読者層のお眼鏡に叶う、ちゃんとした料理を出さねば。そう思い始めると、ハードルが高い。
取材費で、収入がぶっ飛ぶ生活をくり返し、たどり着いた、着地点。
そういえば、相方に、
「かえちゃんは、リアリストだから」
と言われたことがある。
でも、「こうあればいい」が、実現できるのなら、リアリスト万歳だ。
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