2020年12月2日

寒冷キャンプ Camping in the cold air

  年齢も上がり、人間関係が複雑になっていく年齢。

 親がどこまで介入していいのかという迷いもあり、ナノカが気丈にふるまっていたこともあり、ずるずる見守っていたら、とうとう、夜中に眠れなくなり、体をかきむしるように。体に不快感を感じて、どの洋服も着れなくなり始めました。

 見かねて、とうとう、学校へ。話を聞いてもらい、きちんと対応してもらえることになりました。

 ナノカは、私が介入したことで、また不安定に。しばらく、ストレスフリーな状況を、家庭で用意してあげる必要性を感じました。

 そこで、キャンプへ行くことに。時間に制限のない、外と内の境界線のない空間で、食事を作って、焚き火を囲んで、木登りして、木苺摘みをして、、、本来の姿へと戻っていきます。さすがに、冬装備のない我が家には、キャンプは限界値に近かったけど、やってよかったと思いました。

 友達に、「ナノカちゃんは強い。わたしは、ムリ!」と称された、ナノカ。表情を変えることなく、自分の正しいと思うことを主張し、淡々と過ごす姿は、もはや、武士。わたしも、尊敬する強さです。そうやって、小さな子をかばって、上級生にも口答えをする。大人にも、そっけない態度をとる。不器用なまでに、まっすぐなのです。

 でも、今回のことで、ナノカの強さに、周りの大人も、わたしも、甘えてしまったと思いました。

 学校は、まだ、未熟な人間が集う場所。それも、閉鎖社会です。弱肉強食が行き過ぎてしまわないよう、目を行き届かせ、安全整備が必要でしょう。

  親は、子がかわいい。よくよく、いい所を知っているので、社会でうまくやれないのは、辛いものです。でも、同時に、荒野のような社会に、いつかは出て行かなきゃいけない。正義感が強く、強気で、それでいて不愛想でマイペースなナノカが、ぶつかる事はこれまでもあったし、これからも、度々あるのでしょう。だから、学校に、トラブルゼロなんて、もちろん求めていません。泣くこともあれば、ケンカもある。その程度で、親が出張ってくる必要はありません。

 ただ、どの子にとっても、学校は社会を学ぶ場。「間違った、力の行使の仕方」や、「 自分の身を守るために、無関心を装う」ことを、身につける場所ではありません(もしかして、そう思ってる人、いるのだろうか、、、)だれもが、冷静に、自分の行動を振り返り、客観的に判断して、安全な社会を一緒に作り上げていく、練習をしていく場所なのだと思います。理想論かもしれませんが、そうやって、次世代を育てないと、いつまで経っても、大人の社会も、よくなっていかないと思います。

 数週間が過ぎて、ナノカの表情が普通に戻り、しっかり眠り、体をかきむしることもなくなりました。

 ナノカは、この冬も、やりたい事がいっぱいです。歴史のことも知りたいし、いろんなものを作りたいし、劇もやりたいし、文章も書きたいし、絵も描きたいし、音楽も奏でたいし、そして、算数の勉強もしたいんだそうです(私からすると、驚き!)。

 やはり、人は安全な場所じゃないと、意欲を持って、学び続けることができないのだと、思います。「あれも、これも、やりたい!」を聞けて、ホッとしました。

木苺いっぱい、摘みました。ジャムにしたよ!

最高に木登りしやすい木を発見!お猿度100%。

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