2016年6月20日

第3回リトルアーティスト「人の型」 

B全紙の上でいろいろポーズ。
まず、最初に、マティスのダンス、クリムトの装飾的な全身像、そして、ファッション写真のポーズなどを見た後、紙の上で、大きくなったり小さくなったりして、最後にポーズを決めます。
決まったら、フチドリしてもらいます。ファッション写真をいっぱい見てから、考えたかっこいいポーズ。
型ができた!
中に塗る装飾のヒントとして、世界の刺繍、レントゲン写真、虫の切り絵、バイオアートなど、いろんな資料を見た後、いよいよ、自由にスタート!
2歳の女の子。紙が大きく見えますね。ちゃんと、やることを理解して、柄をつけていきます。
好きな色、好きな模様で、どんどん、塗ってしまおう。虹。ピンク。
真ん中の渦巻きが、魂の源みたいね!
刺繍にヒントを得て、2色の連続模様から、スタート。
こちらは、躍動的なポーズに、顔は残して、柄を足していく手法。虫のディテールがきれい!
大胆に、虫を描き込んでいく。好きなモチーフが決まり、集中して、どんどん埋めていきます。
行き詰まったら、周りを塗ると、フィギアが浮き上がってきて、また、加筆しやすくなります。今回は、小さな子が多かったので、色をブルーで統一しました。
塗った後で、切り紙や、スタンプなどで、盛り上がる一家。呪術的な雰囲気です。
最初の繰り返し模様に変化をつけたあと、こちらの用意した色ではなく、夕焼けのような色を選択。幻想的な雰囲気になっていきます。
こちらは、大胆にバックを塗り分け。グラデーションがとても、活きています。虫の配置と、配色。大胆ですね!
こちらは、大きな紙を使い慣れている、という事で、型取り以外に描きたいものがあったようで、おもしろい車を絶妙な色使いで描いていきます。
2歳の女の子、完成!自分で、完成のタイミングを、ちゃんと決めていました。かわいらしさの中に、大胆さのある、素敵な色使いです。この年齢で、紙全体が見えていることが、すばらしいです。
動きがあって、リアルな人と、虫のモチーフのつなげ方が、おもしろいです。少年らしい、ユーモアのある作品で、絵本の主人公にしたいですね。
ずーっと画用紙に向かって、仕上げ続けた集中力が、すごかった。原色の虫のモチーフが、ていねいに塗られたバックに、とても映えています。東京オリンピックのポスターに応募したいね。
中は、かわいいモチーフ。外側は幻想的なマーブル模様。でも、しっかり、一枚の絵として、まとまっています。最初から、最後まで、自分のやりたい方向性を、一つずつ決めて、ていねいに仕上げ、個性的な作品にしました。
不思議なのは、顔が描いてあるわけじゃないのに、なんとなく、描いた子に似ていること。少女らしい、ロマンチックな雰囲気がよく出ています。
ネイティブカナディアンのモチーフをふんだんに取り入れた作品。このまま、造花とか、電飾とか、骨とかで、飾り付けたら、なんか、力が湧いてきそう?色が、とても、きれいです。
黙々と、時間をたっぷり使って、フィギアを描きあげました。写真では、わかりにくいけれど、ひとつひとつに世界観があり、おしゃれな作品です。このまま、お洋服にしたいですね。
原生生物を思わせる、かわいらしいフィギア。見ているだけで、元気が出そうです。このまま、布に印刷して、貼り合わせて、人形にしたいぐらいです。
確信を持って、自分の作品を仕上げていました。中間色の使い分けと、塗りと点々の所のデザインの仕方が、とても、おもしろく、センスある作品です。楽しみですね。
とても作業が早かったです。既成のモチーフに引きずられず、大きく紙を見て、装飾していました。作品はミロを思わせます。色紙も、大胆すぎる切りっぷりだと思いましたが、貼ってみると、絶妙なバランスで、バックとフィギアをまとめています。
 今回は、たくさんの人が参加してくれ、多くの作品が見られました。
大きな紙と、べっとり絵の具を使ったため、結構、汚れてしまった子もいましたが、
体よりも大きな作品に、達成感を感じられたのではないでしょうか。
終わってから、集中力を使い切って、ヘトヘトになったんじゃないかと思います。

同じ材料、同じ資料、同じ手順で描き始めても、それぞれ、
まったく違った作品を作っていく様は、いつも、感動させられます。
今回は、特に、小さな人もたくさん参加してくれたのですが、
その体と心を、総動員している様子は、頼もしく感じます。

このワークショップの後、そのまま飛行機に乗って、東京に行きました。
(東京でふと、足の裏を見たら、真っ青で、ビックリしました)
出版社に、リトルアーティストの活動ファイルも見せる機会があったのですが、
非常に興味深く、見てもらうことができました。
子供の感性、個性、発想力、大胆さ、など、作品から、ほとぼしるものが
伝わったのかな、と思いました。

今しばらく、仕事が多忙な状態が続きますが、がんばって、
リトルアーティストは続けていけたら、と思います。

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