2021年3月30日

砂のお城 Sand Castle

バレエには行けたものの、家でのんびり生活を決め込んでいるナノカ。体力もさることながら、私が仕事があり、このままだと、本とDVD漬けの生活のままになってしまう。

夕方、散歩に誘って、公園に行くと、「砂遊びをしたい」と言いだして、城を作り始めた。「草花城」と言うらしい。材料が、いろいろあるのが、田舎のいいところ。公園が空いているのも、いいところ。 

この城には、牢屋があるのだが、4部屋個室で、絨毯敷きで、それぞれにお花のあかりが灯り、横には滑り台のある、高福祉の国のようだ。

家は骨組みがしっかりとあり、屋根がある。枝の上に枝を組むために、切り口を石で加工していた。何度も倒れるのを、根気よく、直して、仕上げていく。

あなたのストーリー、あなたのクリエイティビティが、遊びとともに、戻ってきた。

2ヶ月近く、ほとんど、写真を撮っていなかったことに気づいた。あなたの満足げな顔を写真に収めることができて、うれしい。

2021年3月28日

レッスンに行けた She went to the ballet class

バレエのレッスンに、約2ヶ月ぶりに、行くことができた。

去年1年、夜遅いレッスンに切り替えて、休まず通った、大好きなバレエ。そのレッスンに、こんなに長く行けなくなるなんて、当初は思いもしなかった。

行ったら、きっと、気持ちが明るくなるはず。お腹痛くなったら、途中で休んだらいいから、と言っても、どうしても、足を運べなかったレッスン。それが、ようやく、自分から、行くと言ったのだ。

行くと、1時間半のレッスンを、年上の子たちに混じって、踊りきった。

筋力も体力も落ちて、フラフラなはずなのに、体が形を覚えていて、ついていく。

スタジオに行くからには、きちんと踊りたくて、中途半端な状態では行けなかったんだな、と思った。6パックに割れかかっていたお腹の筋肉もなくなり、体重も落ちて、貧弱になった体には響いたのだろう。足が痛い、お尻が痛い、とブーブー騒いでいるけれど、すごく安心した、いい顔をしていた。わたしも、ホッとした。わたしの中でも、ナノカがバレエのレッスンに行くことが、たぶん、回復のバロメーターだったんだろう。

引っ越してから、見る機会がなかったレッスンだったが、久々に見たら、それは、美しく、涙が出てきた。

2021年3月26日

キミは、いつから、そこまで強くなったのか The last day

 

一昨日、前の学校に、荷物を取りに行った。

ナノカが、望んでいたことなので、体調が落ち着いたこの時期に、相方が付き添い、学校へと二人で向かった。わたしは、心が乱れそうだったので、付き添わず、外で待っていた。

1年間、取り組んできた小屋が、完成している。それを、まず確かめると、学校に入っていく。一気に子ども達に囲まれた。それに、対応しながら、ざっとクラスを眺めると、荷物を受け取って、帰って来た。

その日は、小屋ができたパーティーだったという。また、本も完成したと聞いてきた。

参加したかったもの。完成させたかったこと。自分の仕事だと思ってたこと。友達との時間。自分が積み上げた人間関係。そういったものを、10分ほどで確かめてきた。

残酷な現実だな、とわたしは思う。でも、ナノカは、その日、ただ淡々と、過ごしていた。たしかに、彼女にまちがったことは、一つもないのだから、堂々と、そこにあればいい。目の前のことを、受け止めていく。子どもはまっすぐで、強い。

納得がいったのかな、と感じた。終わったのだ。

ここから先は、彼女が、体調を整え、前を向いて歩いていくのみである。それと、おとなの間違いは、別問題だが。

2021年3月20日

よかった  better now

 

ご心配をおかけしました。

病院に行き、レントゲンを撮ってもらい、薬を切り替えて、体調、戻りました。

徐々に、体力を戻してきていたところだったので、わたしもショックを受けてしまいましたが、元気を取り戻した姿を見て、ホッとしました。

 

本が読めない、は、この人にとって、こんなにストレスだったんだなあ、と思いました。体勢を工夫して、ミヒャエルエンデのジムボタンを読み始めた時は、心底よかったなあ、と思いました。

本がある限り、大丈夫な、ナノカ。それぞれの子どもにとって、そういう存在って、何なんだろう?

2021年3月19日

そして、本も読めなくなった。 No book

 

昨日、腹痛が悪化。

時に、七転八倒、みたいな感じで、お腹が痛いという。

今まで、家のこもりきりでも、畳1畳分から出ないような1日でも、ずっと読み続けてきた本が、読めなくなった。

週に50冊ほど、読んできた本。2、3箇所の図書館で50冊、30冊、とまとめて借りてきて、片っぱしから読む姿を、「読み過ぎじゃないか?」と心配していたが、読めなくなってみて、彼女をいかに大きく支えていたかを知る。

ナノカは、相方の影響で、ファンタジーが好きだ。わたしは、もう少し、等身大の女の子の話が好きなのだが、魔法とか、妖精とかが出てくる話が、好きだという。ファンタジーものは、壮大なスペクタクルで、分厚い本が、5冊だの、7冊だの、シリーズ化してるものも多い。それを、舌なめずりして、ニヤニヤしながら、読んできた。それが、膨大な時間を埋めて、彼女を退屈から救ってくれてたのだ。

わたしが、もう少し、余裕があれば、読んであげたり、ずっと横に座っていてあげられるのだが、わたしも、仕事がある。部屋の片隅に寝かせて、仕事の最中に、うめき声で飛んでいくのを繰り返していたら、クタクタになってしまった。 

わたしも、本に支えられてたんだな。

今朝、「本も読めない、、、」と涙目のナノカに、かわりにDVDにしようと、サウンドオブミュージックをつけた。なんとか、落ち着いて、見ている。

どうか、お腹の症状が治まって、本が読めますように。

わたしも、祈る。

2021年3月17日

雑種か、猟犬か Mixed or hunter?

 

ナノカは、菜の花、と書く。

この名前を、とても気に入っていたけど、ドライブ中に外に咲く菜の花を見て、

「水菜を育てても、ブロッコリー育てても、菜の花に似た花が、咲くんだよね」

と言い出した。ふと、わたしが、

「菜の花、て総称かもね。」

「え、菜の花っていう花があるでしょ。」

というやり取りになった。そうだ、ふるさと自然の会の川内野さんに聞いたら?と言ったが、

「 アブラナ科の葉っぱの総称ですよ」

とバッサリ答えられそうな気もした。いいよ、電子辞書で調べる!と言っていたナノカ。家に帰って、電子辞書で調べると、ブルブルとふるえて、

「アブラナ科の菜っ葉の花」

とつぶやいた。

そして、その後、

「ナノカ、犬だったら、雑種、みたいな意味だよね。」

と言い出した。わたしは、

「いや、猟犬、とか、牧羊犬、ていう感じじゃね?」

と答えた。

椿、だって、乙女椿もあれば、姫つばきもヤブツバキもあるんだし、桜だって、ソメイヨシノもあるけど、山桜も、シバザクラもあるじゃないか。

里山に、ざっと広がるあの、美しくて、強い、菜の花は、春を告げる、幸せな黄色であることは、間違いない。

つよいこ She is originally very strong


 ここ1ヶ月、衰弱したナノカをお見せすることになり、「よわいこ」みたいに見えていたら、とても、とても、不本意なので、いかに、もともと、彼女が「つよいこ」かを、お話ししたい。

ナノカの学校でのストレスは、昨年9月から始まったが、その後、一度も休まず、通っていた。

状況が一向に改善されない時、友人である、漫画家の大原さんが描いた漫画を読んだ。いじめ問題に関して、第三者委員会に行くことで、対処が楽になったとの話があった。

「ママ、第三者委員会に行ってくれる?」

ナノカに言われて、わたしは、2月頭に、公共の第三者機関に予約を取り、ソーシャルワーカーさんに、その時の状況をお話しした。2月8日の会議に、一抹の不安があったからだ。 

ソーシャルワーカーさんは、時々、メモを取りながら、私の話をしっかりと聞いてくれた。そして、

「つよい子ですね。家庭に、支えられている子です。ふつうなら、この状況は、耐えられませんよ。」

ここで、第三者機関に見てもらっておいたことが、その後の混乱状況で、自分たちがもともと、まともであったことを保証してくれることになった。

2月7日には、バレエのおさらい会で、軽やかに踊っていたナノカだったが、2月8日始まりの1週間で、一気にうつ状態になり、その影響で、胃痛を起こし、ほとんど食べられず、動かなくなった。衰弱してしまったので、今は、リハビリ状態となっている。

こうなると、今の状況だけを見て、保護者や、本人に、病気の原因があったように見られることがある。

でも、その直前に、第三者機関に見てもらっていたおかげで、自信を持って、「いいえ、違います」と言える。たぶん、ナノカをもともと知ってる人だって、同じ気持ちでいてくれると思う。

この人は、ものすごく、つよい。

感受性豊かで、正義感が強く、すべてを受け止めてしまったのかもしれないけれど、それすら、いとわない、本当に、つよい人なのだ。親ですら、いつも、感心するほどに。

こんな状況でも、この人は、誰かのせいにしないし、なにかを、責めたりもしない。今は、ただ、自分が努力して、前に進むだけ。夜にうずくまって、動かない体にいら立って泣く姿は、わたしには、とても辛いが、それだけ、日中、努力している結果で、彼女の意志の強さでもある。

1点の恥ずべきところもなく、つよくて、かっこいい。それが、この人である。