2020年2月12日

カンコロの島紀行1月号 Goto Article

Miki, the woman who run the business making fish source.

She did everything all by herself.
こちらは、毎日新聞「絵本作家が行くカンコロの島紀行」1月号の記事になります。

全国的に、地方から、都市部に人が集まっていく中、その逆のベクトルで
地方に移住する人も一定数、存在します。
どうしたら、その流れをうまく掴むことができるか。
地方の生き残りの一つの解決法になり得るでしょう。

吉岡美紀さんは、飾り気のない女性で、
ビジネスウーマンとしてバリバリ、営業して回るタイプではありません。
どちらかといえば、職人さんのような気質です。

生産している、魚醤に馴染みがなかった私も、料理にバンバン使えるほど、
使いやすく、混じり気もない、良質の商品ですが、
ビジネスは、やや苦戦しているかな、という印象です。

考えてみれば、離島が人口減になっていく理由には、
それだけ、不利な条件があるわけです。
商品の輸送コスト、時間、そして、商売をする相手の数。

現代人の生活は、とても便利で、コンビニに、ありとあらゆる商品が並び、
その時の気分で、予算に合った商品を、比べて、購入する事ができます。
その流れに入ることができれば、お客さんはメガで存在して、
商品もメガで流通します。

一方、みきさんの五島の魚醤は、
船に乗せてもらい、余り魚を譲り受け、それを一人で捌いて、
一人で塩漬けにして、一人でパッキングして、一人で出荷する。
そして、一人で営業する。離島から、できる範囲で。

この魚醤を求める人は、都市部にも多くいるだろうな、と思います。
でも、同時に、これだけの苦労やリスクに対して、
「持ってきて、並べてくれたら、 購入するよ」
というスタンスだけでは、地方の個人起業家の多くを、支えきれないのではないか
とも感じました。

社会の中で、地方と都市部の人が、どう支えあっていくことができるのか。

それが、かんころ餅が残っていくかどうか、と同じ問題だと思うのです。

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