相浦桟橋より、約50分。高島経由で黒島へ。50 minutes to Kuroshima by ship. |
合計5キロほど、ナノカ、歩きました。We walk 5 km in hot weather in island. |
潜伏キリシタンは、「庶民の歴史」だ。
戦国武将の名前や、言動は、記録に残され、誰でも知っているが、
ふつう、庶民の記録は残らない。ところが、キリシタンの人々は、
その信仰を、強い意志で持ち続けたことで、歴史に名を残した。
200年もの禁教が解けた日、代々の信仰の証として、
私財をなげうち、石を運び、貝を割り、自らの手で建てた教会。
そして、そこへ、今も通う、その信者さんたち。
その素朴さは、どんな荘厳な大聖堂よりも、清廉な、美しさを感じる。
とても、惹かれる。
佐世保には、「黒島大聖堂」という、教会がある。
黒島は、今も、住人の8割がカソリック信者の、信仰の島。
以前より、「行ってみたい」と思いながら、
島内に、タクシーなし、レンタカーなし、バスなし、と聞き、
「ナノカ連れてるし、無理かなあ」と思い込んでいた。
先日、佐世保市の社会教育科主催の、郷土ツアーがあると聞いて、
ナノカと二人で、参加してきた。
船に乗り、50分。
船には、佐世保市のゴミ収集車が2台乗り入れた。
一台は、経由地の高島で降り、もう1台は、黒島で降りた。
帰りの船に、収集を終えて、一緒に乗り込んできた。
船が、こうして、生活を支えている様を目の当たりにして、興味深かった。
当日は、残暑が厳しく、かなり体力を消耗した。
子供の足は、大人のスピードについていけず、遅れながらの5キロの
徒歩はきつかったが、市の救援車に「乗らないか」と何度、声をかけられても、
絶対に、乗りたくなかったようだ。
(一度、無理に乗せたら、泣いた)
辛くて、もう勘弁なのかと、と思ったが、帰りのフェリーで
「楽しかったね」と言っており、ずいぶん、体力がついたなあ、と
しみじみ、感じた。
黒島の聖堂は、フランス人神父の設計をもとに、手でひとつひとつ作られた
板や、美しいアーチなど、すばらしく「ポストカードを作りたい!」と思ったが、
世界遺産の関連で、写真を撮ることができず、、、
島の方から、資料をいただくことにした。
10人しかいない小学生、9人の中学生、
青い空の下、丘の上に立つ聖堂と、泥棒がいないから警察のいない島。
やさしい、おだやかな、おばあさん達、港で船を整備する漁師さん。
誰もが知り合いの、しずかな、島の暮らし。
これも、また、描きたくなるものばかりだった。
遠いような、近いような、不思議な場所。
今度は、がっつり、スケッチをして、お話を聞きに、
島にまた、やって来ようと思った。
サッカーの練習をするナノカ。意外!She played the soccer. |
帰りに、「広い芝生で、ボール遊びをしたい」というナノカに付き合って
グランドに行くと、ガンガン、ボールを蹴り続けた。
意外にも、まあまあだ。
自分の娘だから、「にぶい」と決めつけていたが、
そういや、鉄棒に飛びつくのも、まあまあ、だったっけ。
決めつけ、は、よくないですね。反省。
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