2021年4月1日

鏡文字 Mirror Letter

 確定申告してきた。

仕事の合間に、書類はなんとか仕上げていたものの、療養中のナノカを抱えて、平日に、佐世保まで電車で行くことのハードルが高すぎて、どうすることもできないでいた。郵便でもいいのだが、いざという時に、証明書類になるので、毎年、控え書類にハンコをもらっている。

ナノカをバレエに送り届け、その間に、書類を提出できた。ホッとしたと同時に、ようやく、私にも、自分のことに関われる時間が、戻ってきたと感じた。

 

先日、遅れに遅れた、仕事の作業をガリガリやっていた1日の終わりに、 ナノカが、紙を渡してきた。このようなものだ。

Nanoka handed me this letter

 鏡に映すと、こんな風になる。

In the mirror, I can read that she was making the book of mirror letter and allow mom to read it first.

 どうやら、鏡文字の本を作っているらしい。そうそう。この遊び心が、ナノカ。ちょっと、こじらせ気味な不思議ちゃん。

昨日、ナノカが、「わたしは、人付き合いが苦手だから」と言っていた。多くの人の前では、恥ずかしくって、言葉が出ないのだそう。家族や、親しくなった友人にしか、さらけ出せない自分。でも、それって、ごくごく、普通のことなのではないだろうか。抱えている自分が、特別であれば、あるほど、その宝物は、否定されたくない。秘密みたいなものだもの。

先日、ハーブティーとお菓子を送ってくれた友人がいて、そこから、ティータイムにはまっているナノカ。毎日、仕事をしていると、お茶を入れて、時には、お菓子を作って、出してくれる。お茶は、選んだティーカップに入っていて、仕事が終わって、台所を見ると、食器と調理器具が山のように積まれてて、げんなりするが、とにかく、おもてなしの心を、うれしく思う。

She prepared for tea time every day for me, who was working hard to finish the picture book right now.

集団の中にあると、大きな流れに、人は乗っていかなくてはいけなくて、そこでは、小さな声や、気持ちや、個性は、かき消されることが、たびたび、ある。

だけど、個人が抱えているものが、いけないものな訳ではない。そこにある、一つ一つが、キラキラと輝いていることを、誰かが認め、それが原石であると、信じてあげる必要がある。子どもがあきらめて、その石を捨ててしまわないよう。

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