毎年、夏には、山に登る。
ナノカが5歳の時から、法華院温泉にテントを張って、1泊、2泊するのがお盆休みの定番。しかし今年は、7月の豪雨で法華院山荘のキャビンが流され、登山道もかなり崩れたところがあるとの事。
毎年、たくさんの思い出を作ってくれた山が、そんな事になっているなんて、、、
心を痛めると同時に、今年は諦めるものだと思っていたら、相方が、霧島の「韓国岳」という選択肢を持ち出してきた。
後半は低木で、お日様が照りつける登山道と聞いて、なえる心。
また、九州に忍びよる、コロナの影。
家族でさんざん話し合ったが、相方の意思は固く、山岳協会の自粛要請が解除されているのを確認して、登ることとなった。
登山中は、三密にはならない。
むしろ、登山中に救助されるような事になって、その人が感染陽性者だった場合、機能が麻痺して地元に迷惑をかける、といったことが問題となる。なので、安全第一、ルールを守って、マナーを守って、をいつも以上に気をつける。
そういう緊張感は、あったけれど、登って、よかったと思った。
登っている途中は一切、見えなかったのに、登りきると新燃岳が眼前に現れた。現在進行形で活動中の山は、まるごと自分は火山だと見せつけていた。
他にも、いくつもの火口池が見えた。地球の活動のお手本みたいな景色だった。先日、雲仙の博物館で火山の展示を見たナノカには、興味深かったのではないだろうか。
さて、山登りをすると、地上では挑戦することのない、体力のボーダーラインに近い所まで体を酷使することになる。
行きは元気だったナノカの顔も、下りも半分を過ぎたあたりから、無表情になる。毎年、この顔を見る。それでも、結局、自分の足と気持ちで、最後まで歩かないといけない。
思いっきり体を動かすことが、贅沢となってしまった、今の時代。
無表情になる程、体力を使わせてやれたのも、贅沢かな。
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