「字は、ちょっと、苦手になるのかな?」
と、勝手に思っていたが、
なかなか、美しい字を書く。
文字一つ一つがきれい、というよりは、
配置や、空間の使い方が整理されていて、
「読みやすい」「心地よい」
という感じだ。
漢字に対して、苦手意識があるようだったので、
「一言日記を、付けてみようか?」
と提案すると、喜んで始めた。
日記を書く際に、使いたい漢字を教えてもらう、というシステム。何年生で習うとか関係なし。Handwriting diary of her using Kanji characters. |
「きれいな漢字が、書いてみたい」という欲の方が強い。
だから、きれいな漢字がいっぱい入った文章を書く、というのは、
モチベーションが湧くようだ。
ここで、出て来た漢字を、自主的に、後ろのページに5回ずつ、書いている。
勉強させようと思ったわけではなかったが、結果的に
楽しそうに、漢字の勉強をしている。
学校で強制されてた頃は、あんなに嫌そうだったのに。
個人の興味や嗜好に合わせて、宿題を出すなんて、
現状の学校制度では不可能だろう。
どの子にも同じく、回数を書かせる宿題が毎日出るのも、致し方ないなと思う。
楽譜。ピアノの先生に教えてもらうと、写すのが楽しくて、夢中になった。Music notes |
英語。こちらも、アルファベットの美しさに魅了されて、書いていた。Alphabet and English. |
それが、英語の日もあれば、楽譜の日もあるし、グラフの日もある。
知識欲ではないので、それが完成すると、もうやらない。
英語なんて、こんなに夢中になるなら、毎日やったら、いいのに、、、と
親の方には欲が出てくるが、本物の知識欲ではないので、
強制すると、意欲がなくなり、イヤになるだろうなとも思う。
一度、夢中になったものとは、どこかで再会し、いつか、
本丸エネルギーに点火するかもしれない。
そういや、先日、焚き火の講習を受けたが、
マッチ1本の火を育てるには、まず油分の多い杉の葉を燃え上がらせ、
その火を小枝に燃え移らせて、火が定着して、初めて大きな枝が
燃え上がるのだ、と習った。
子どもは、油分の多い杉の葉(情熱)をバーっと燃え上がらせるのは得意なのだけど、
それで、「火がついた!」と勘違いした大人が、
大きな枝(大きな課題)を、ぎゅうぎゅうと押し付けても、
いっこうに燃え上がらない、という事になる。
「夢中になるといいなあ」と眺めるしかないっちゅう事だ。
ナノカが、美しいものを書き写してると、うれしい。
きっと、私たち、似てるんだと思う。