2015年1月30日

side face 横顔

横顔 side face by origami
日曜日のリトルアーティストで、ライフドローイング(モデルを使っての人物デッサン)の間、まったく、参加しなかったナノカ。
まだ、人間の形したものも描けないので(かろうじて、顔と手足がある、2頭身ほどのものを中心に描く)、「そりゃ、ムリだよねえ〜」と、ほぼ放置してあった。いつも、付き添ってくれてるパパが、モデルをしているので、手持ち無沙汰だったようで、私に邪険にされて、ご機嫌もイマイチだった。
数日経ったある夕方、「おりがみをしたい」と言うので、渡すと、このようなものを作った。彼女は、こういう感じの、「犬かもしれない」という、ゆるいものをよく作るのだが、注目すべきは、顔の位置だ。
「あれ?ナノちゃん、顔が、真ん中から、えらいずれてるね」
「うん、あのね、横、むいてるんだよ。横を向くと、顔が、真ん中じゃないんだよ」
おお!
私は、道具の使い方は教えるが、描き方は教えたことがない。放ったらかしだ。
いままで、ナノカは、顔を、空いてるスペースに、適当に 描き込んでいた。
突然、「顔は、横向きだと、この辺になる」と言いだしたので、
「それ、自分で気づいたの?」と聞くと、
「うん」とドヤ顔で、うなづいた。
ライフドローイング中、ぶーたれ顔で、一人で遊んでいるように見えたが、お姉ちゃん達の様子をちらっと見て、なんか、感じ取ったのかな、と思った。
自然に、体のこと、物の見え方のこと、自分に気づくことができたのだとしたら、よい経験だったなあ、と思った。
On Sunday, in my art class, we did life drawing. Nanoka did not draw but just be there bothering me. It was too difficult for her who has just started to draw something with face. She looked bored and played with her doll in the room.
A few days later, she asked me for a piece of origami. She made face. I noticed that face was located too left. I asked her then she said,
"It was face looking from the side. In that case, face is not the middle"
I was surprised.
"Did you find it by yourself?"
"Yap!"
I found that she observe the elders doing even she showed no interest.
If she found it by herself not taught by anybody, it was such a good experience of hers. I was amazed.

Free drawing bag ナノカのリュック 

毎日、保育園に持って行ってます。Her bag with my free drawing.
2週間の帰省中、さらに移動して、東京にも行ってきた。うち3日は、仕事先に、ナノカを連れて、回った。都心の地下鉄を乗り継いだりもあり、「歩けない」「眠い」「疲れた」と言いだすこともあったが、荷物も多く、とにかく、励まして、自力で歩かせて、ミッションをクリアしていった。
「ごめんね、ママの仕事に、連れまわしちゃって」と、最後の日に謝ると、「謝らんでいいよ」と言ってくれたので、案外楽しかったのかな?と思い、「楽しかった?」と聞くと、「つかれた」と返された。ホント、大変だったのね。申し訳ない。
ホテルに戻って、夜、時間があったので、ナノカのリュックサックに、絵を描くことにした。「何、描いて欲しい?」と聞くと、「お花」と言う。即興で、つらつら絵を描いていった。
へとへとになったが、終わってみると、二人で、ホテルに泊まって、営業するなんてことが、人生で何度もあるとも思えない。いい思い出になった。
Nanoka and I went to Tokyo for 4nights and 5days. For 3 days we visited publishers. I carried big bag and we moved by subway mainly, then she often said "Tired" "Sleepy" "I cannot walk any more" but I asked her just one more walk and completed all missions.
On the last day, I apologised to her "Sorry to take around with mommy's business trip" then she answered, "Don't mention it" then I said "Did you enjoy?" she answered, "I am tired."
At Hotel, we had time then I drew on her bag. Her order was "flower" then I just drew as I felt.
It was exhausting trip, but I do not think we would have business trip so often in the life, so this would be unforgetable memory of mine.

2015年1月25日

Little Artist 4th project figure 「すすむおじさんを描こう」

本日、リトルアーティスト「すすむおじさんを描こう」が開催されました。
セッションは3回に分かれていて、セッション1とセッション2は、5分、3分、1分、30秒、15秒、とだんだん短くなるポージングを描いていく、基本的なデッサンの形式を体験してもらいました。
真ん中で、ポーズを取るおじさんを、みんな真剣に、描きます。すぐに「チェンジ」の声でポーズが変わってしまいます。
少しの線でも、体の動きを表せます。
後ろ姿にも表情があります。
頭から、足の先までを、ページの中に収めるだけでも、難しい!
何十枚も描いているうちに、自由に手が動くようになり、元気な線で、全体を捉えられるようになっていきます。
大人には描けない絵なので、私は、こういうのも、大好きです。
かわいい。
数本のラインで、ちゃんと、足の体重のかけ方がわかります。
腕を組んで、ちょっと、えらそうな様子が出てます。
しっかり、動きがバランスよく、捉えられました。

第3セッションは、途中で2回休憩を入れながら、30分のロングポーズにチャレンジしました。
このポーズ。さあ、どんな絵を描こうかな。
こちらは、10分ごとに、場所を変えて、、、
3部作にしました。おもしろい!このまま、版画にしてもいいかも。
こちらは、チョークでスタートして、、、
インクを足します。
最後は、クレヨンで、色も足して、完成!味わい深いなあ。
同じおじさんを描いても、ちょっと、困った表情の、優しい感じになったりして。個性が出ておもしろい。
こちらは、大きく、靴からスタート。スペースに収まるかなあ、と心配してたけど、
ちゃんと、バランスよく、配置。アンディウォーホルみたいだね。
で、完成品。かっこいいですね。
体のパーツ、トーンといい、とても、バランスのいい作品。
こちらも、ポーズの表情が、少ない線で、表現できてます。指の細い動きと、体の大きな捉え方が、いいバランス。
こちらは、大人っぽい仕上がり。すすむおじさん、に見えますね(笑)
 今回は、「利き手じゃない手で描いてみる」「紙を見ないで描いてみる」というのも、途中で試してもらい、鉛筆でノートに絵を描くのとは違う、大きな手の動かし方を意識してもらいました。子供たちの感想は、「難しかったけど、おもしろかった!」
それぞれの子が、いろいろな視点で、体の動きや、大きさを捉えているのが見て取れて、とても、おもしろかったです。
どうしても、デッサンは、『正しく描くこと』が目的になりがちですが、目の前にある体を、どう捉えて、どう描くか、試行錯誤をすること自体が、勉強なのです。頭を空っぽにして、ただただ、線を引く、この時間は、アーティストにとって、永遠のブラッシュアップなんじゃないかなあ、と思います。私も、画学生時代がなつかしくなった、日曜の午前中でした。

2015年1月6日

1月のリトルアーティストは、、、Little Artist January project

1月のリトルアーティストは、私の帰省の都合で、第4週にさせて頂きます。

1月25日(日)9:30〜11:30 西地区公民館 第3講座室
「すすむおじさんを描こう」です。
持ち物:木炭、チョーク、などの、大きく描ける筆記用具。持っていたら、画板。

これが、「すすむおじさん」です。
今度のテーマは「Figure 人の体」です。

前に、子供に「人の描き方を、教えて」と言われました。
きっと、いろいろな姿を描いてみて、「難しいなあ」と感じてたのでしょう。

人を描くのは、非常に難しいです。
手も足も、顔も、体も、いろいろな方向に、
いろいろな動きがあるのをつかまないといけないのに、
少しでも狂っていると、目が慣れているので、「おかしい」と感じてしまう。

上達のためには、たくさん、見ながら、描く経験が必要なのですが、
なかなか、実際の人間を見ながら、絵を描く機会は、ないですよね。
だから、子供たちは、直立不動の正面をむいた人間を描き、そのまま、
お話を展開させるしかなく、「思ったように、描けない、、、」と感じてしまうのです。

一度、子供たちに、実際のモデルを使っての、「デッサン」を経験してもらって、
「動き」をつかんで欲しいな、と思いました。

デッサンの世界では、「プロの裸のモデルさん」がポーズをとってくれますが、
予算の都合と、子供には刺激が強すぎるので、
「素人の中年男性が、着衣で、なんとなくとる、ポーズ」を描く事になります。
顔だけ一生懸命描いていると、あっという間にポーズが変わってしまいます。
急いで、いろんな動きをおいかけて、描き続ける、という経験を通して
「大きく、動きを見る」経験をしてもらいたいな、と思います。

一度、コツをつかんだら、あとは、普段の生活で、家族や、通りがかりの人を、
あるいは、動物やペットも、描いて、練習できます。
私も、見たものを描いて、観察し続けています。

私は、動物を擬人化する事が多いですが、そのキャラクターを自然に動かして、
お話を展開させるためには、やはり、人間のような、自然な動きをさせる必要があります。アニメーションや、マンガも同じです。
ファッションデザイナーは、体の構造を理解した上で描くので、
ファッションイラストは、リアルな体型ではないものの、とても、
理にかなったものになります。

ということで、ちょっと「画学生気分」になって、
「チェンジ!」の号令で、ポーズを変えていく「おじさん」を、みんなで、
ワイワイ、描きましょう。

材料の関係上、予約をお願いします。
090−1294−8937
1800円(材料費・会場費こみ)

2015年1月5日

新年の誓い2015仕事編 New year announcement

初売り散策中に、初ドトールにて、初ロイヤルミルクティー。お嬢さん、紅茶も飲めるようになりました。東京滞在中も、親子道中で、がんばれそうかな?

お正月休みが終わった。「お弁当」でつって、園に送り出す。今年も、がんばろうね、ナノちゃん!

前年の、「今年の誓い」を読み返してみると、できた事、できなかった事、諸々。
でも、箇条書きしたおかげか、意識できたようで、一歩ずつ進んでいけた気がする。有言実行と言うけれど、「言う」所から、始まってるのかもしれない。
ということで、今年も、「目標箇条書き」から、仕事はじめようと思っていた。
今年はどしょっぱなから、「愛知帰省」「2年半ぶり上京」そして、そのまま、2冊分の挿絵の仕事があり、春が来るまで、バタバタになりそう。あまり、ゆっくり、考えている暇がないが、とにかく、思いつくまま、並べてみる。

今年の予定

1、1月に上京。

去年の目標にあった、「上京する」は、去年はかなえられなかったけど、今年の頭に実現することに。1月の11日から15日まで。11は甥っ子と、12は旧友と過ごし、13−15を出版社廻りにする。
こぶ付きで融通が利かない上に、予算がないため、いろいろ考えて、神保町サクラホテルという、外人御用達のホステルの個室に泊まる事に。共同トイレ、共同シャワーの生活が、ナノカとどうなるか、少々不安だが、ジプシーのように、二人で冒険してくるつもりだ。

で、もう、間に合うかどうか、本当ギリギリなのだけど、それまでに、持ち込めるよう企画を持っていく。
○雑誌・新聞用記事「親子、絵本の感想文」
○造形教室でやっている内容
○世帯収入が限られている家庭でもできる、クリエイティブな子育ての提案

2、9月に「絵本展」開催

佐世保市島瀬美術教育センターでの、個展が決まった。
今までに出版した絵本一冊につき、1枚ずつ展示して、印刷物とともに展示する予定。
絵本の制作過程なども紹介した展示にする予定。
とりあえず、新しく描き足す事はないと思うが、わかりやすい展示にするために、少し、手を加えたいな、と思う。

3、ポストカードプロジェクト

その時期までに、今、9枚ある、地元を紹介したポストカードを、足したい。「教会群」「伝統工芸品」「花シリーズ」をそれぞれ、取材、制作予定。絵本展までに、制作して、付け加えたい。

4、友人の遺作を、本の形にまとめる

5、「リトルアーティスト」を発展させる

造形教室は、去年、ちゃんと有言実行できた事の一つ。
子供に教える、というのは、とても夢のある投資だなあ、と思う。自分の子供を含め、心や才能のいろいろな成長に合わせて、提供できる情報や、刺激を考えて、長い目で見守っていくと言うのは、楽しい。
やってる内容には、それなりの自負があるが(私は、いろんなモノを見てきたので、それを還元できる、という意味で)、まだまだ、発展途中の教室。
今年は、場所や時間等を工夫して、ちがった世代などにも経験してもらえたら、と思う。
例えば、「出張リトルアーティスト」
どこかの団体や、幼稚園・保育園・小学校などの課外活動や、イベント等に、まるまま読んでもらう形で、造形教室ができるようにプログラムを用意する。この形だと、主催者の施設や場所によっては、いつもはできないようなプロジェクトもできる(ミシンを使った企画とかもおもしろいと思う)。

6、絶版になった絵本と、まだ翻訳されていない絵本の出版先を探す

こちら、おつきあいのある出版社に声をかけてみますが、一度出版されたものを、どう考えるか、、、いっそ、長崎の出版社に一度行ってみようかな、とも。これも、前から、考えてて、やってないことの一つ。

7、そして、当たり前だけど、絵本の企画をあげる。

絵本の企画は、ネタ帳に、少しずつ、残してあるのだけど、、、これを、本の形にまで、するには、それなりの時間がかかる。ちゃんと形にしたいので、挿絵の仕事が終わった後4月〜7月、9月の展覧会が終わった後10月〜12月に、少なくても、1冊ずつ上げる、と明言しておく。

8、地元の商工会議所に行って、特殊技能者として、デザイン・イラストのアドバイザーとして登録しておく。

友人がデザイナーとして、同様の事をして、フリーで地元企業のブランディングやプロダクトデザインの仕事をしている。「かえちゃんも、やってみなよ」と、アドバイスされ、「やらんば」と思って、やってなかった(こんなん、ばっかり)。一度、長崎県の商工会議所に顔を出してみようと思う。

2015年1月1日

First Day of 2015 元旦

新年、あけまして、おめでとうございます。
休みに入って、相方、ナノカが微妙にダウン。結局、年賀状作成しはじめたのが、30日。大掃除が終わらぬまま、31日が来て、ボサボサのまま、年越ししてしまいました。もちろん、お節どころのはなしではなく、、、やれやれ、です。
しかし、図々しくも、家族で親戚宅に泊まり、年越しをさせてもらったため、豪華なお料理で、わいわい年越し。朝は、お屠蘇のあとに、こんなお菓子をもらいました。「へそ菓子、一口香、干し柿、スルメ」の4点セット。これって、長崎の習慣なんでしょうね。
これを、1つずつ、手のひらに乗せてもらいます。
さて、「元旦マラソン」が行われると言うので、応援に行ったのですが、雪の舞い散る、凍てつく寒さ。
足踏みして、寒さをしのぎましたが、20分しても、ランナーが来なかったので、断念。
あやうく、風邪を引きそうになりながら、帰宅。
でも、「寒い」て感じる事も、体には、大切なことなのだそう。寒過ぎましたが、、、
ナノカも、立派な体格に、丈夫に育ってくれたので、今年ぐらいからは、ちょっと負荷をかけるぐらいの、「寒い所で泊まってみる」とか、ちょっとハードルの高い事を、体験したいものだ。もちろん、ナノカにがんばらせる=私たちもがんばる、なので、ひ弱な心に負けないで、がんばらねば、だが。