夏の間に、娘がでかくなった。測ってみると、身長が1学期の測定より5センチ伸びていた。足もでかくなって、トウシューズもサンダルもサイズアウトである。
成長期なのだ。 疑いようもなく、大きくなっている。
そうした、子どもから大人へと、成長しています!という人と40日間過ごすのは、まあまあ大変だった。
この年齢になると、子も、こっちに気を遣ってくれる。何ができなくて、何ができるかを考慮の上、誘ってくる。無茶なワガママは言わない。
逆に言うと、向こうの提案は、断れない。めんどうくさい、暑いからは理由にならない。都合をつけて動いていると、意外と引きずり回されてることに気づく。
そして、宿題も、行動も、高度化してくる。即答できないような質問を、気軽にしてくる。移動中に、発電の仕組みを聞かれたけど、電気というものがなんなのか、わたし自身の中であいまいだと気づく。本を読んでみたけど、やっぱり、わからない。そんなこんなで、一日中一緒にいると、重たい。
最後の5日間は、自由研究のまとめだったが、あいまいな理解で実験をしていたようで、まとめの段階で、固まる。「水蒸気蒸留で、なぜ、エッセンシャルオイルがとれるのか」、二人で、頭を悩ませた。「TLC」クロマトグラフィーって、なに?わかっていない母が、わかっていない娘に説明しようとするから、もはや大混乱。
9月1日になって、登校して行って、ホッとした。多分、向こうも同じだと思う。「ママとパパと遊ぶのは楽しいけど、ちょっと飽きた」と言っていた。それが、まともな感覚だと思う。
しんどいのは、この成長中の生き物と活動することで、自分がいかに、ものごとを曖昧なまま、流して生きているか、問われるからだろう。娘は、新聞記事を読んで、気候変動の番組を見て、自分なりに発電のアイデアを考えようと思ったのだ。一方、こちらは電気がなんなのかもわからないまま、ただ消費している。わたしが、発電の装置を開発することは、もうないだろうけど、発電のアイデアを考える人たちを育てる役目は、残っているのだと思った。
たいそう疲れたので、今日1日は片付けと休憩をもらって、明日から、自分の仕事と思考に戻りたいなと思う。
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