1月のカンコロの島紀行。高校生弁論大会について書きました。
初めて、高校生の弁論を聞きました。自分の子どもが出場するわけでもなかったら、弁論なんて、聞く機会もなかなか、ないんじゃないでしょうか?
弁論は、人が一方的に話すのを聞くことになります。小学校の時の、校長先生の挨拶に始まり、卒業式の来賓の挨拶など、相当、話し上手な人でもない限り、人の話を一方的に聞くのはおしなべて退屈で、睡眠との闘いであった記憶しかありません。しかし、新上五島町の高校生弁論大会は、8人分、そして、教育長や女性部部長の話に至るまで、興味深く、しっかりと聞くことができました。
人が話す時、それが、どれほど自分ごととして真剣に考えらえ、心からの言葉なのかで、こうも違うのかと思いました。(政治家のみなさんの言葉も、彼らの島を思う気持ちと同じぐらい、真剣に自分のことを話してくれたら、興味深く、聞けるのかもしれませんね)
この弁論大会を見るために、朝から家族3人で船に乗り、日帰り特攻旅行で、最初は、付き合わせてゴメンという気分でしたが、相方も、ナノカも、衝撃を受けていました。
自分の言葉で話すというのは、なかなか、勇気がいることです。それも、人生について、語るわけです。そのまっすぐさに、強さを見ました。
わたし達は、このように恐れなく、まっすぐと、言葉を発せられるでしょうか?わたしは、できていません。大人の社会は、残念ながら、多くの言葉があちこちで、ふん詰まりになって、耳心地よく聞こえるけど、震えるような真剣さがない。そのことに、気づいた時間でもありました。
高校生が、まっすぐな言葉を放ち、しっかりと受け止められる場として、この弁論大会があって、本当によかった。それを支えている人々にも、敬意を感じます。こういう場が、自分たちの町でもあったらいいなと思います。