2022年4月6日

カンコロの島紀行3月

3月の連載記事です。

今回は、信仰の話にしました。いつもより、個人的な話をしています。

わたしは、神様の存在が半信半疑で生きている、宙ぶらりんな人間です。

いると信じることもできないのに、いないとも思えない。こんな感じになっているのは、多少なりとも、私の生育歴が関係あるんだろうな、と思います。わたしは、スピリチュアルに傾倒することに、拒否反応があります。

ただ、人間の歴史の中で、信仰がとても大きな存在であり、文化のど真ん中にあり続けたのは事実でしょう。それは、人は生きて死ぬから、そして、考える生き物だからなのではないでしょうか。

宙ぶらりんなのに、とても、興味がある。宗教美術にとてつもなく美しさを感じるし、宗教音楽に涙するほど感動するし、聖書も物語として、とてもおもしろく感じます。神的なものに敬意を感じ、信仰を持つ人の横顔に憧れます。でも、一線を置いてしまう。

こんな母に連れまわされた娘も、どこの宗教施設へ行っても礼を尽くして、ふるまいますが、やはり神様のことはわからないんだな、と思いました。

信仰を先祖から引き継いだ人の心の内を見せてもらい、わたしの迷いだらけの疑問に答えてもらえて、とても興味深かったです。